倒産(破産)するにも、結構お金が必要です。
もし親族・友人・知人に連帯保証人になってもらっていた場合、その方達も同時に
破産して頂くことになる可能性が高いです。
できるなら、その費用くらいは出してあげたいですし、出して貰いたいですね。
そして破産後、免責決定を受け、再生を目指す時に障害となりやすいのが、親族・
友人等の連帯保証分です。
保証金額が大きい場合は、対象しようがありませんので、連帯保証人には破産して
頂くしかありませんが、頑張れば返済可能な金額である場合、連帯保証人は破産せず、
自己努力で保証分を支払います。(自己所有の住居があったりすると。)
ビジネスでの取引ではなく、信頼しくくれた身内・友人に負担を掛けるのは一般的に
心苦しいものがあり、免責を受けても少しずつ返済して行く方が多いのも事実です。
可能なら、連帯保証人から外す努力をしましょう。
ちなみに、下の「破産手数料」は、弁護士さんへの報酬は含まれていません。
また、会社(法人)・個人(自然人)・連帯保証人のそれぞれに費用が加算されて
きます。
更に、事務所やお店がある場合、この始末(解約等)にも結構お金が必要となる場合が
あります。
破産手数料一覧 (東京地方裁判所の場合)
<申し立て手数料> | ||
個人自己破産及び免責の申し立て | 900円 | |
法人自己破産申立 | 600円 | |
債権者破産申立 | 10,000円 | |
<予納金基準額> | ||
同時廃止 | 14,170円 | |
同時廃止でない場合 | 20,000円 | |
小額管財事件 | 200,000円 | |
<破産管財人選任事件> | ||
負債総額 | 法人 | 個人 |
5000万円未満 | 70万円 | 50万円 |
5000万円〜1億円 | 100万円 | 80万円 |
1億〜5億未満 | 200万円 | 150万円 |
5億〜10億未満 | 300万円 | 250万円 |
10億〜50億未満 | 400万円 | 400万円 |
50億〜100億未満 | 500万円 | 500万円 |
100億〜250億未満 | 700万円 | 700万円 |
250億〜500億未満 | 800万円 | 800万円 |
500億〜1000億未満 | 1000万円 | 1000万円 |
1000億円以上 | 1000万円以上 | 1000万円以上 |
さて「Xデー」を迎えるためには、御社(あなた)の場合はいくら必要でしょうか?
「倒産」と言っても、綺麗(賢い)倒産と、最悪な倒産があります。
ダメなものはダメ。と現状把握し、最大限の準備により有終の美を飾って下さい。
苦労はあっても、最後が良ければ必ず応援者が現れ、再起することができます。